X(旧Twitter)以前は、誹謗中傷するには、手紙を送るか、電話で話すか、実際に顔を合わせて議論するか、マスメディアを使うしか方法がなかった。(インターネット上ではX以前もあったと思うがXになってからさらにひどくなった印象があるので、こここではX以前と以後に分けて考える)
手紙や電話を使うのは費用や時間や労力がかかる上に、誹謗中傷者と被害者の関係が1対1なので、世間の人は何も知らない場で行われる。
顔を合わせて議論する場合も、費用(離れていたら交通費がかかる)や時間や労力がかかる上、誹謗中傷者の匿名性が失われる。また第三者が間に入って仲裁する可能性がある。
マスメディアを使う場合、マスメディアの編集社のフィルターによって、報じられたり報じられなかったりする。また、そのマスメディアによっては、視聴者や読者が目にしたり耳にしたりする人が少ない場合もある。
Xが登場して、誰もが時間と労力と費用をかけずに、誹謗中傷できるようになった。文字数に制約があるので、白か黒かはっきりさせて、灰色のような中間色がなくなりがちなのもXの特徴の一つだ。
そのため、誹謗中傷や名誉毀損が増えたように見える。
実際は、誹謗中傷する人はごく少数だが、彼らはなぜか時間と労力をかけることができるので、多くの記事をポスト(Tweet)できる。
本当は誹謗中傷の被害者を支持している人が多くても、普通の人はそんなに時間と労力をかけることができない。ちょっと見ないうちに議論が果てしなく続いていて、途中から議論に参加しづらいし、参加すると飛び火するのも恐いので、支持しているのにその気持ちを伝えにくいし、伝えられない、というもどかしさを感じる。
ごく少数の誹謗中傷者による多数の誹謗中傷ポストがX上に上がっていても、実際には被害者を支持している多数の人が被害者に支持を伝えられないでもやもやしているのが真の姿だと思う。
労力と時間をかけられないが、誹謗中傷をされている人を支持していることを、うまく見える形にするような、何かいい方法はないだろうか。
今の所、個別にメッセージを送るか、発信者を特定して裁判に訴えるしかないようだが、その時間と費用と労力は大変だ。
「この議論でAさんとBさんのどちらを支持するか?」みたいなボタンがあって、Aさん支持は○○人。Bさん支持は○○人。」と出るのも一案だが、きっと誹謗中傷者は複数アカウント作って、人数水増しするだろうからこれも駄目か。
何かいいアイデアはないだろうか?